新卒で入社した会社で10年、その後転職して今の会社で5年。エンジニアとして15年ほど働いてきました。これまでを振り返ると、順風満帆だったわけではなく、常にいくつかの「強い不安」と隣り合わせの時期がありました。
今回は、私がこれまでのキャリアで直面した3つの不安と、そこから学んだ「安心して働くための生存戦略」についてお話しします。
1. 「何をやっているか、さっぱりわからない」という地獄
最初の不安は、社会人2〜3年目の頃に訪れました。
当時はソフトウェアエンジニアとして、任された仕事の全体像が全く理解できていませんでした。ただ先輩に言われるがまま実装を進めるだけ。自分が何を作っているのか、なぜこう書くのかが分からないまま業務が進んでいく状況は、想像以上に強いストレスでした。
この時期は、解決策も分からず、ただただ耐える毎日。エンジニアとしての自信を失いかけた最初の試練でした。
2. 「このプロジェクト、沈むのでは?」という予感
次なる不安は、1社目の中堅時代です。新しいプロジェクトにアサインされたものの、進捗は芳しくなく、現場には常に不穏な空気が流れていました。
「このままここで働き続けて、自分は大丈夫なのだろうか」
そんな危機感が募り、私は初めての転職を考えたのがこの時期です。このプロジェクトで良かった点もあり。オブジェクト指向言語やドメイン駆動設計(DDD)に触れる機会があったことです。この機会のおかげでエンジニアとしての視界がパッと開けた気がします。プロジェクトの停滞という負のきっかけが、私にこのままでいけないという思いにさせ、学習の必要性を教えてくれました。
3. 厳しい上司と、メンタルの限界
3つ目は、技術力がついてきたと自負していた矢先の出来事です。非常に厳しい上司の下で働くことになり、私の自信は木っ端微塵にされました。
「自分のやることはすべて間違っている」と思い込まされるほど徹底的に叩き込まれ、当時はうつ一歩手前まで追い詰められていたと思います。今だから言えますが、そこまで心身を削って働く必要なんてありません。「自分の身を守れるのは自分だけ」なのだと、痛烈に実感した時期でした。
不安を「安心」に変えるために必要なこと
こうした困難は、仕事をしている以上、避けられない側面もあります。しかし、少しでも心穏やかに、安心して働くために不可欠な要素が2つあると確信しています。
① 勉強し続けること
「何がわからないかが、わからない」という恐怖をなくすには、学び続けるしかありません。また、厳しい上司や理不尽な要求に対しても、技術的な裏付けがあれば対等に議論ができます。勉強は、自分の立ち位置を確保するための最大の武器になります。
② お金を貯めること(資産形成)
ここで初めてお金の話をしますが、これは極めて重要です。 資産がなければ、どれほど辛い環境でも会社に依存せざるを得ません。逃げ場がないから、無理をしてしまう。
しかし、「最悪、いつ辞めても数年は生きていける」という資産があれば、心に余裕が生まれます。実際、私は資産を持つことで、やりたくない仕事を断り、自分のやりたいことに集中できる感覚を持てるようになりました。
最後に
エンジニアのキャリアは長く、時には荒波に揉まれることもあります。しかし、「知恵(スキル)」と「資本(お金)」という2つの盾を持っていれば、大抵の不安はコントロール可能です。
もし今、仕事で強い不安を感じている方がいたら、まずは自分を守るための盾を少しずつ磨くことから始めてみてください。

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